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この記事は、今年4月の心地よい日に

突然指が勝手に動いて

書き記したものです

いつ発表するか分からぬまま

放っておいたのですが

今、公開します

ガイアは

海と大地とおしゃべりをしていたのです

何気なく話しかけた言葉

「あなたたちは、なぜ地球に生まれてきたのか？」から始まった

地球ができるまでのお話です

「小さな出来事は

小さなうちは何も起こらぬが

積み重なることで

大きな出来事になるのだよ

それが

成り立ちによって

奇跡だとか

運だとか

事件だとか

問題として表に出てくるのだ

地球ができるずっと前も　同じだったのだ

うねりの渦と　うねりの波と

たくさんのうねり同士が影響しあって

大きな変化が訪れたのだ」

いつも誰よりも先にしゃべる海が

ごくんと唾を飲む音が聞こえました

いつも冷静な大地が

小さな目を見開いてガイアを見ています

「うねりとうねりが　あるとき大きな変化が訪れたのは

誰にも予想できなかった

でもな

確実に何かが起こる！と確信していたものたちがいるのだよ」

「・・・！！！　それはっ　　　だれっ？」

目を見開いたあと　目を細めて

ガイアは言いました

「お前たちだよ」

きょとんした顔の　海と大地

初めに言葉を発したのは　

やっぱり海でした

「どういうこと？？？」

ガイアはゆっくりと呼吸を吸い

息を深～く吐くのを終えると

言いました

「未来の君たちだよ

この宇宙には　時間というものはないんだ

明日とか昨日とかは

ないんだよ

明日、雪が降るという予報も

明日ではないんだ

わかるかい？」

「むずかしすぎて、わかりません」

大地が頭をひねります

「ではな　時間というものが

君たちと同じ　物体だと思いなさい

物体は　そこにあるうちは　目に見える

でも　

たとえば　目の前にあるジュースならば

飲み干したらなくなるだろう？

そこにあったけれど　なくなったのだ

時間も物体だと思えば

いま　３時だとしても

数分後には　３時ではなくなっている

３時５分とか　１０分とかになっているのだ

時間は　地球で生きるために必要な物質なのだ

だから　目に見えるようにしているだけなのだよ

ジュースは　飲んでしまったら

目の前にはないけれど

どこかにあるだろ？

工場かもしれないし

店かもしれない

あの子の家の冷蔵庫かもしれない

ジュースは　ないけれど　あるんだ

時間も同じだ

過ぎてしまったけれど

どこかにあるのだよ

それは

君たちの頭の中にあり

お友達の中にあるものだ

時間も　あるけれど　ないんだ

さっきという時間はないんだ

さっきという記憶があるだけで」

「じゃぁ、国を渡るのに船を使うけれど

何時間後に到着します、というのは

時間じゃないってことなの？」

海が聞きました

「時間ではないのだよ

現実が移動しているだけなのだ」

「じゃ、じゃぁ、山を登る人たちが

何日もキャンプを張って登頂する期間も

時間ではないのだね」

「そうだよ

記録が残っていくだけなのだよ

時間というものは　宇宙には存在しない

あるのは　現実という情報と記録なのだ

君たちは　地球が回っているから

一日というかもしれないが

地球からすれば

回っているという現実と記録を繰り返しているだけということなのだよ」

ガイアの話すことは　

なんだかとっても難しいけれど

不思議と　心に入ってくるのでした

つづく

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