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2025.02.20
父への手紙~認知症の母を施設に~
わたくしごとですが
認知症の母がいます
認知症になってもう10年近いのではないでしょうか
その母と共に暮らす父
父は2度の癌を克服して元気です
さてこのたび
母がとうとう施設に入所することになり
寂しそうにしている父と母です
まだ早いのではないか
とか
まだ一緒にいれるのではないか
という気持ちがよぎるようです
そんな父に
手紙を書きました
お父さん
長い期間、お母さんと過ごし、認知症になってからの厳しい日々、ほんとうにありがとうございました。
施設に入ることが決まって、正直ほっとしています。
お父さんの荷が降りたこともだし、お母さんの環境も新しい仲間と出会えるいい刺激になってくれるのではないかな、と思うからです
だからね、母を施設に入れる決断をしたこと、後悔したり責めたりしないでください。申し訳ないと思わないでね。
過去のお父さんが、悲しんでしまうから。
過去のお父さんは、愛を持ってがんばってやってきた数年の歴史があります。その過去のお父さんに、誇りを持って伝えてほしいのです。そうしたら、過去のお父さんは今のお父さんに、きっと背中を押してくれると思うから。
離れて暮らすことは寂しいと思う。だから時々は家に呼び戻して、一緒にまた過ごしたらいい。バランスを取るようにしてください。私も帰れる時には帰るようにしたいと思っています。
これからは新しいステージに上がるんだと思って、お父さん自身も趣味を増やすとか、人と会う機会を増やしたりして、今までやれなかったこと、行きたかった所、会いたい人に会うようにして、人生を謳歌してほしいと思います。
自由の身、というのは、実はけっこう、その自由を楽しむためには、自己責任の部分が多々あります。
自らどこかに飛び込む勇気と、アンテナを高くしながら、プライドは低くしないといけないものです。
それができる人は、人生を楽しめるし、どうしてもプライドなんかが邪魔して執着してしまう人は、なかなか楽しめる環境ができず、不満が募りがちになるものです。
老人になって、口で文句ばっかり言っている人っておりますが、お父さんにはそうなってほしくないので、どうぞ外へ飛び出してほしい。新しいステージを楽しんでほしいです。
自分の人生は、すべて、自らの手で企画し、計画を立て、行動して創造しています。ますます笑顔で、快活に楽しんで、充実したものとなるよう、祈っています!
読んでくださった皆さん
ありがとう